汗の中のクロタロウ

クロタロウの脱サラ体験と日々の気付きをつづります

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ZARD デビュー曲 「Good-bye My Loneliness」 出だしで聴くものの心を掴む

Good-bye My Lonliness

作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎

 

心の奥を あなたに のぞかれそう
瞳をそらしても 気づかれそうで
煙る都会の Rain drops
揺らいでいたの
また独りに なるのが怖くて

Good-bye my loneliness
あなたの胸に そっと Tenderness
飛び込みたいの
だから今は そばにいて欲しいの
抱きしめて 夢が消える前に

つれない恋の 行方は 季節まかせ
いつも未来が 雨でみえない
霞む都会の Tear drops
臆病になるの
さめた思い あたためて欲しい

Good-bye my loneliness
信じていても ふたり Faraway
思い出になる
だから今は そばにいて欲しいの
抱きしめて すべて忘れさせて

Good-bye my loneliness
信じていても きっと Faraway
思い出になる
だから今は 行かないで欲しいの
抱きしめて 夢が消える前に

 

 

織田哲郎さんのデモテープの中からこの曲をディレクターの寺尾広さんが選び、

この詞のコンセプトはプロデューサーの長戸大幸さんとの相談で、”悲しみよさよなら” と決まったそうです。

そして坂本九さんのステージソング「涙くんさよなら」をヒントにされたそうです。

 

出だしの ”心の奥を あなたにのぞかれそう 瞳をそらしても気づかれそうで” のフレーズで一瞬にして聴く側の心を掴んでしまうんですね。

 

気になる異性と目が合ってしまったとき、自分の気持ちを見透かされまいと瞳をさらしてしまった葛藤の経験はありませんでしたか?

そんな経験はだれもが一度はしたことがあると思うんですね。

だからこのフレーズは一瞬にして聴く人の心を掴んでしまうと思うんです。

 

ディレクターの寺尾さんは冒頭のこのフレーズをはじめて目にしたとき、坂井さんのことを

「(この人は今後も)すごくいい歌詞を書いていくんじゃないかな」と思ったそうです。

そして、寺尾さんの予想を裏切らず、そのとおり、否、その予想を遥かに超えて、ある意味、世代を超えて人々の心に残る詞を坂井さんは綴ったといってもよいと思います。

 

 

その他、クロタロウは、”いつも未来が 雨でみえない” というフレーズにも坂井さんの紡ぐ言葉の特徴があると思うんです。

 

未来=(主人公の)人生(恋の行方)が、雨で(=悲しみ、不安、寂しさ、葛藤)で見通せない と解釈しました。

 

坂井さんの詞の特徴は、主人公の心情と環境(自然現象、周辺状況)を重ねるというか、リンクさせるところにあると思うんです。

そのことによって、個人の心情が個人に留まらず、普遍性と中性(男性も女性も)を醸し出しているです。

絶妙だと感嘆します。