汗の中のクロタロウ

クロタロウの脱サラ体験と日々の気付きをつづります

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ZARD 「素直に言えなくて」 滲み出る ザ昭和の女のいじらしさ

作詞:坂井泉水

作曲:坂井泉水

星降る夜は いつも Lonely-night
溜め息で 霞んでる
冷たい ベットは 少し
広すぎて 眠れない

※やさしすぎるから つらくなってゆく
このまま ずっと 気付かないふりで
笑顔に変えたいの※

“ひとりにしないでね"って 素直に 言えなくて

腕を組んで 歩いた Rainy-night
あたたかさに 酔って
夢を 見て いたいから
うしろは 振り向かない

楽しかったけど つらくなってゆく
これからは 強くなるから
きっと 涙は見せないわ

“ひとりにしないでね"って 素直に 言えなくて

(※くりかえし)

“ひとりにしないでね"って 素直に 言えなくて

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本当はもっと一緒にいたいのに。

そんな本心を見せまいと、笑顔で繕うところが

なんともいじらしい、昭和の女心の詞です。

 

坂井さんのプライベートもこれに近い女心だったのでは?

と想像してしまいます。

 

決して弱音を吐かなかったと、プロデューサーをはじめ、ディレクター、

その他、坂井さんに関係したスタッフたちは口々に話されています。

が、唯一涙を見せたことが一度あったそうです。

 

それは、週刊誌が坂井さんがモデルをしていた過去を取り上げ、

ないことを、さも事実のように報じた中傷記事を坂井さん自身が目にされて、

涙を浮かべてトイレに駆け込んだのを女性アシスタントが話されていましたね。

 

坂井さんは、「土足で心に踏み込んだこと、きっと気づいてない」

と「眠り」という詞に綴っていますが、土足で心に踏み込んできたマスコミを指していると思うんですね。

 

坂井さんには甘えられる男性はいなかったのか? 

どこかロンリーなところがいつもあったのかもしれません。

それゆえにこのような詞を綴ることができたのでは?と思えてきます。

 

ZARDの詞の前半はいじらしい昭和の女を演出した詞の内容が多く、

坂井さんは低いボイスを出した歌い方なんですね。

揺れ動く一人の乙女心を不安気に表現し、それが謎めいていて魅力的なんです。

 

これはZARDのコンセプトがまだはっきりしていなかったデビュー後の初期の特徴で、

「一人の女性の心情」を詞にし、相手に心が届かない不安気や寂しさを低ボイスで表現しているのに対して、ZARDの後半は普遍的な人類・地球・宇宙的な視点の詞に変わってきているように感じるんですね。

そして「愛」のメッセージを感じる、自然でありのまま、フラットな歌い方で、聴いている者を優しさで包み込む、そのように感じているは私クロタロウだけでしょうか?